味覚を、研ぎ澄まして。
伝統に、磨きをあげて。

八代目店主

小林和博(角中株式会社)

新潟県最古の餅菓子屋として、長い歴史を刻んできた市川屋。

新潟の伝統と文化を受け継ぎながら、歴代の店主がこだわりにこだわりを重ねて見出してきた餅の味わい。
そのおいしさは、全国どこを探しても、決して同じものは見つからないほど。地元で生まれ育った私たちにとって、市川屋の味は、唯一無二のものでした。

しかし、令和五年二月。
多くの人に惜しまれながら、市川屋は百七十八年の歴史に幕をおろしました。

新潟の誇るべき歴史を、おいしさを。
どうか絶やさず未来につないでいきたいと、後継者として名乗りをあげたのが、同じく新潟で飲食店を経営する私たち角中。

和食文化に長く携わってきた私、小林 和博が七代目 市川 匡氏より直々に修業を受け、この度、再び看板を掲げる準備が整いました。

令和六年三月。
市川屋の新たな歴史の幕開けです。
みなさま、末永くよろしくお願い申し上げます。

歴史を、引き継ぐために。
未来を、拓くために。

七代目店主

市川匡

私の代で市川屋を閉めると世間に伝えたとき、全国のお客さまからたくさんの声が届いて、それはもう大変でした。

しかし、「ある程度の年齢になったらやめよう」というのは、長年一緒にやってきた妻とも決めていたことでしたから。

誰かに引き継ぐことを考えなかったわけではありませんが、こんなに大変な商売はきっと誰もやりたがらないだろうと、あまり積極的に動いてはいませんでした。

でも、角中が私たちのもとに会いに来てくれて。
もちろん最初は戸惑いもありましたが、せっかく生まれた縁だから。

「しっかりと、忠実に市川屋を受け継いでいきたい」と言ってくれたこの人たちに、市川屋を託そうと決断しました。

私が店主としてずっと大切にしてきたのは、どんな時代も味を変えないこと、常においしさを追求すること。
その姿勢を、角中にしっかりと引き継いで参ります。

市川屋をこれからも末永く見守っていただけますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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